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SUMOチュートリアル「SUMOlympics」- ①SUMOで各交通手段の車線の設定

SUMOの複数の交通手段をシミュレーション上で動かすためのチュートリアル"SUMOlympics"のうち,各交通手段の専用車線の設定部分を記録したものです. (SUMOのインストール,パスの設定は完了しているものとします.使用しているSUMOのバージョンは0.32.0です.)

  • 各交通手段の専用車線の設定
  • 各交通手段の車両や経路の設定
  • 信号と歩行者の設定

はじめに

SUMOではNETEDIT で交通ネットワークを構築・修正することができます.
交通ネットワークはノード(赤丸)とエッジ(黒線)で構成されます.
Terminalなどでneteditと打ちNETEDITを起動します.Ctrl+Nで新規作成画面を開きます.メニューバーのボタン(画像中の矢印の部分)を押して,画面上の二点をクリックしノードとエッジを作ります(左側が先).
そして," i "を押してノードの設定を変更するモードに切り替えます.左側のノードをクリックします.画像中の左の丸で囲った部分はノードの位置を表し,これを 0, 0に変更します.同様に右側のノードの位置を1000, 0に変更します.これで1,000mの道路ができました. f:id:ryonsd:20190807164957p:plain

各交通手段の車線の設定

次にバス,都市鉄道(路面電車よりも速い),自転車,車,歩行者用の車線を設定していきます.

歩道,自転車車線,バス車線の設定

エッジを右クリックすると,色々と設定できる項目がでてきます.その中の"add restricted lane" から,歩道,自転車車線,バス車線の設定ができます.

f:id:ryonsd:20190807170326p:plain

歩道,自転車車線,バス車線を追加したら,次は都市鉄道の車線の設定を行います.

都市鉄道,車の車線の設定

f:id:ryonsd:20190807171958p:plain 都市鉄道の車線は,エッジを右クリック→"Duplicate lane" で設定します.(その前にメニューバーの"Select edges"のチェックを外してください.外さないとDuplicateした車線と元々の車線が区別されません."Selected edges" はオンの場合は一括選択,オフの場合は個別選択です.)

新たな車線を追加したら,その車線(一番上)をクリックします,左側にその車線の情報がでてきます.その中の"allow"をクリックすると,どの交通手段がこの車線を使えるかを設定する画面がでてきます.全てdisallowにしたあと"rail_urban"のみをallowにし,acceptをクリックします.これでこの車線を都市鉄道の車線にできました.

残りの上から2番目の車線(黒線)をクリックし,先程と同様の手順で車線を車専用にします.allowにするのは"passenger"です.

これで,バス,自転車,歩行者,都市鉄道,車の車線が設定できました.

車線の分割

最後に車線を分割します. メニューバーの"Selected edge"をチェックし,エッジを一括選択できるモードにして,車線を右クリックし,メニューから"Split edge here" を選択します.ノードが追加されるので,それをクリックし位置を 900, 0 に変更します.

f:id:ryonsd:20190807175242p:plain

エッジのidを変更します.追加したノードの左側のエッジをクリックし,画面左側にでるエッジの情報の中のidの部分をbegに変更します.同様に右側のエッジのidをendに変更します.

ネットワークの保存

車線の設定が完了したので,Ctrl+Sでこのネットワークを保存します.SUMOでは"~.net.xml"という名でネットワークを保存します.今回はsumolympics.net.xmlで保存しておきます. (SUMOではXML形式でデータを管理します)

f:id:ryonsd:20190807180438p:plain

SUMOでは,

  • ネットワークを設定したネットファイル"~.net.xml"
  • 車自体・車が走る経路などを設定したルートファイル"~.rou.xml"

の2つをもとにシミュレーションを行います.

次は,ルートファイル"~.rou.xml"の設定を行っていきます.

引用元